先生、この痛みは治りますか?いつになったら治りますか?と聞かれる事があります。こう答えます。
「痛みの原因になっている筋肉が柔らかくなったら、症状は軽減します」と。
筋肉が硬くなる原因は二つ、使い過ぎか使わな過ぎです。
こうした痛みの原因というのは、ほぼ日常生活の中でつくられていきます。つまり、治すには身体の使い方を変えるか、身体が耐えられる力をつけるかです。
なかなか治らない!という方は、日常の身体の使い方のベクトルが、痛みが発生する方向に向いています。
痛みの治療の根本は、このベクトルを、治る方向。つまり痛みが発生しない方向に向ける事です。少しでも変化の兆しが見えれば、ベクトルが変わっているということです。
日常的な身体の使い方のことなので、そこには生活の中で長年できてきた習慣が関係してきます。治療しながら、振り子のように、良し悪しを行ったり来たりしながら、症状が軽減する方向へベクトルを向けていくのです。
痛みが楽になった状態を繰り返していけば、その延長として、治った状態がイメージできるのではないでしょうか。
そうすれば必ず、身体が本来持っている治る力の影響で改善に導かれるでしょう。身体の本来の治る力を引き出していくわけです。
少しでも楽と思えるように、良い方向に目を向けていきましょう。