単に症状を追わず、歪んでも治る身体をつくることで、根本的な回復を目指します。
治る身体とは、左右対称で筋肉が柔らかい状態の身体のことを言います。
治療で大切なことは、治すのではなく治る身体を作ることです。
治るというのは当然のことであり、症状が出れば、これが再発しないこと、つまり根本改善が求められていると考えます。
どんなにスペシャリストの治療家でも、一回の矯正で一生歪まない身体にすることは不可能です。
風邪の時に薬を飲んで、一生風邪をひかないというのが、ありえないのと同じことです。
風邪であれば栄養と運動で免疫力をつけ、風邪の予防に注意することが重要になります。
栄養と運動で免疫力の付いた身体の状態であれば、脳と脊髄の神経の流れが正常になり、自然治癒力が最大限に活性化し、自然と治る身体にもなっていきます。
これを歪みに当てはめて考えるなら、歪んでも一晩寝れば治る身体が理想といえます。これが根本改善の目標とするところです。
つまり、身体の回復力を高める事が根本改善への道と言えます。
痛みや症状を治すことは、治療家としては当たり前ですが、怪我をしても歪んでも元に戻る回復力にどう導くか、これこそが、最も重要な課題です。
回復には栄養と睡眠が必要ですが、それに加えて、身体に歪みのない状態が求められます。
栄養は血液に乗って身体の各所に運ばれるため、歪んだ状態で筋肉が硬かったら、そこから先の血流は悪化していると考えられます。だからこそ、骨格を矯正し歪みを改善し、筋肉を柔らかくした状態で、血流の改善を図る必要があるのです。
血流が良くなれば栄養が運ばれ、回復力は高まっていきます。